モロッコで開かれた国連教育科学文化機関（ユネスコ）政府間委員会で、全国24都府県41件の民俗芸能「風流踊」を無形文化遺産に登録すると決めました（日本時間11月30日）。遠山郷にほど近い下伊那郡阿南町の「和合の念仏踊り」と「新野の盆踊り」も含まれていて、笛や太鼓のお囃子、歌に合わせて踊るのが特徴で、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されています。

　遠山郷で伝承されている「遠山の霜月祭」も国指定重要無形民俗文化財で、今年も12月３日、小道木の熊野神社を皮切りにして12月18日まで、８カ所の神社で執り行われます。この祭りも同じように、ユネスコ無形文化遺産への登録が期待されますが、民俗芸能の伝承は担い手不足などによって厳しい現実もあります。多くの皆さんの理解と協力が大切ではないかと考えます。