ワダパゴス

ワダパゴス

秋葉街道和田宿プラットフォーム ワダパゴス

和田小校長日記

出題者の思い、出題者への思い~6年生企画 朝の全校集会~

投稿日:2025年10月29日 投稿者: カテゴリ:和田小校長日記 タグ:

今日の全校集会は、6年生が企画・運営しました。国語単元『みんなんと楽しくすごすには』と繋げて、この時間を考えていった事にも、子どもたちの大きな力を思わずにはいられませんでした。

6年生が提案してくれた企画は、これまた本当に独創的なものでした。1・2年生、3・4年生、5年生、それぞれに配られたホワイトボードには、その学年に適した算数の計算問題(低学年は足し算、高学年は小数の計算など)が書かれています。その問題を学年のみんなで解いた後、今度は学年毎、回答されたその数値を全部足し、最終的な答えとしていく流れでした。更に、その最終回答は、4択で示された数のゾーン内に入って出題者へ示し、結果発表を待つのです・・・・・・全3問出された全ての問題に正解し、喜ぶ子どもたちの姿が見られました。

あたたかな空気の中、進められたこの全校集会・・・私は、最終問題が出された時の子どもたちのある姿に『ああ、やはりこういうことだな』と納得しつつ、和田小の子どもたちの力を改めて実感しました。その姿とは・・・

3問目の最終問題は、難易度がグッと上がります。5年生に出題された問題は『小数のかけ算』が入ったものでした。5年生は、ホワイトボードの空きスペースに筆算をし、答えを導き出していきました。しかし・・・あれ?何度計算しても、『○○.○○』と、小数第2位までの答えになってしまうのです。他の学年は、全て整数であるので、それらと足すと当然、小数になります。どうも出題が、意図するところとは、違っていたようです。さて、ここでどうするのかな?とその様子を見ていると・・・5年生は、出題のその違いを、出題者に強く指摘することもなく『ああ、これは近似値だろうな』と捉え、小数点以下を切り捨て、全体で最終解を導いたのです。すごいことだなと思いました。こういった場面では、比較的起こりがちであるのが、見つけたぞ!!と言わんばかりに、時に鬼の首を取ったかのように、出題者の間違いを指摘したり、その部分を強調したりということです。しかし、和田小の子どもたちは、違います。決して、なあなあに本ゲームを捉え、指摘しなかったのではないことは、真剣に問題にむかい、正答に喜ぶ子どもの姿からわかります。そうではなく、ある意味そこに、出題者を慮る配慮が、当たり前のようにあると言うこと・・・。声に出さなくとも、企画運営してくれた6年生に対する『ありがとう』の気持ちが、そういった姿となって在るのだろうなと思いました。

子どもたちが企画運営する活動は、本年度の重点としても大事にしていること。わだっこ応援団の方より『子どもたちへ』といただいた鉛筆をこの集会の正解した賞品として考えた、子どもたちの発想もさすがだなと思いました。

投稿日: 投稿者: カテゴリ:和田小校長日記 タグ:

出題者の思い、出題者への思い~6年生企画 朝の全校集会~  秋葉街道和田宿プラットフォーム

Copyright©ワダパゴス, All Rights Reserved.

PAGE
TOP