遠山郷の「戸倉山」登山道整備を行いました
投稿日:2025年12月4日 投稿者:
遠山郷のマッターホルンとも称される、標高1167mの尖った山容が美しい戸倉山(とくらやま)。
4月下旬頃から、ミツバツツジをはじめ、山頂付近のアカヤシオが見事に咲き乱れる、知る人ぞ知る「花の名峰」です。
遠山山の会の皆さんと、県内外からお集まりいただいた登山愛好家の皆さんと一緒に、11月29日に登山道整備を行いました。
当日はお天気にも恵まれ、紅葉も楽しめる絶好の山行日和でした。
南は浜松市名古屋市、北は松本市から集まった20名の参加者が3班に分かれ、9時過ぎに登山を開始しました。
歩いて15分程で故遠山今朝道さんとご家族がお住まいになっていた、遠山家があります。
登山口~家までの山道を日々登って下って、山と共に生活されていたことに、力強さと敬意を感じます。
登ってきた登山客にお茶を振る舞い、いろいろなお話を聞かせてくださった、という思い出話も。
A班は、この遠山さん宅先の傷んだ足場板を新しく張り替え、登山客が安全に歩けるようにしました。
C班は、戸倉山山頂手前にある「小戸倉山(ことくらやま)」と呼ばれる小さなピークの、巻き道補修を行いました。
崩れやすい山の地質で、崩壊して足幅ほどしか残っていない登山道に、トラロープを張って安全に歩けるようにしてもらいました。
B班は、落石、倒木を除去したり、道を平らにならして踏み固めたり、目印となるマーキングテープを木に付けたりしました。
また、清掃登山(ゴミ拾い)や祠の清掃等も行いました。
登山道整備は初めて、という参加者もたくさんおられる中、参加者の登山道整備の技能や体力に合わせて、無理のないスケジュールで整備をしていただきました。
昼食は11月29日(いいだ焼き肉の日 いいにくの日)にちなんで、尾根で「遠山ジンギス」を焼いていただきました。
南信濃でジンギスといえば、「肉のスズキヤ」。とりじん、ジンギス、豚セセリ、さくらビンタ・・・どれも美味!
登山道整備でおなかをすかせた20名が、「おいしい!」「次の肉焼けた?」「馬肉ちょうだい~」と口にしながら、楽しくお肉を食べる光景は、とても楽しいものでした。
下山後に、遠山川に掛かる橋から戸倉山を参加者みんなで眺めました。自分たちで整備した尖った山容は、いつもより美しく見えました。
解散後、お時間のある参加者の方々に「かぐらの湯」に入って頂きました。
登山の後の温泉は、最高の一言に尽きます。「下山後はかぐらの湯」という流れが定着すれば良いなと思います。
この日に至るまでも、たくさんの方々にご協力いただき、整備当日もたくさんの皆さんに汗を流していただき、感謝です。
遠山郷には戸倉山をはじめ、他の土地にはない歴史、文化、人々の生活が感じられる、日帰り登山が可能な低山が多くあります。
また、遠山郷は里山集落と、2000m級の山岳地帯が隣り合う独特の環境で、低山から眺めるアルプス等の山並みは大変美しいです。
この戸倉山の登山道整備を皮切りに、他の低山の登山道整備も進め、「遠山郷の低山」に人が集まる仕掛けを作っていきたいと思います。
(ちなみに、一般的には「低山」とは標高1000m前後の山を指すことが多いようですが、私の住む南信濃は元々標高400m。
それから計算すると、戸倉山(1167m)も低山だと思っておすすめしています)
次は盛平山(森山)、御池山の登山道整備ができたらいいなと思います。
興味のある方は、ぜひお問い合わせいただけますと幸いです。
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