『ちずを見にきた人は　しょくんしつに　こえをかけてください』・・・勢いのある字で、カラフルな色で、こう綴られた案内ポスターが、職員玄関や廊下に、日に日に増えていくのです。

職員室前廊下壁に掲示された、約縦１．５メートル、横６メートルの巨大探検地図。『私たちがつくったこの地図を見に来てほしい』・・・この思いの確かさが、まさに、その日々増えていく案内ポスターに表れていると感じます。

１・２年生は、暑い日も、寒さ強まった日も、自分たちを『１・２年生探検隊』と称し、地域を歩き続けました。「行ってきまーす！！」と弾ける声を残し、元気に出発するも、帰校時には、目に見えてヘトヘト感が伝わってくる・・・そんな日も度々ありました。『本日の目的地は〇〇！！』として、いざ歩き出すも、道中その目的を阻む、魅力的なものやことに、心奪われ、なかなか前に進まない・・・なんてことも多かったようです。また、お店やお寺に「アポなし、突撃！！」もあり、担任はヒヤヒヤしたこともしばしばあったとのこと・・・しかし、どこに行っても地域の方のあたたかなご対応に、子どもたちの気持ちもどんどん高まります。更に、地域の方々から、おいしいお土産？？を頂くこともあり、担任の苦笑いをよそに、探検隊の士気は更に上がっていったようです。

わっしょい遠山や絆交流会でも披露した、私たち自慢の巨大地図。より多くの方に見てほしいという思いは、確かな体験から生まれたものだと思います。自分たちが暮らすこの地域、知っているようで知らなかったこと、知っているつもりになっていたこと等々、また新たな出あい直しも、子どもたちの中に確かにあったのだろうと思うところです。