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「芸術は、自らの考えで自由に自分を表現すること」岩島謹司さん

投稿日:2019年3月18日 投稿者: カテゴリ:和田の匠人 タグ:

「前向きに挑戦すること」そう語るのは、遠山郷の芸術祭実行委員長を10年にわたり務めてきた岩島謹司さん(木沢地区)です。
岩島さんは自らも筆を取り、油絵を約20年間にわたり描き続けています。
その傍ら芸術祭の実行委員長として毎年秋に開かれる芸術祭を取り仕切り、地域の方が芸術に触れられる機会を作ってきました。
この度、長年務められた芸術祭実行委員長を退任されるとのことで、岩島さんの姿をご紹介します。

岩島さんは木沢地区出身。
定年退職以前は長らく郵便局に勤めており、多くの地域住民から「きんちゃ」の愛称で親しまれてきました。

岩島さんが油絵を始めたのは50歳頃の時。
それまで仕事一筋でやってきましたが、生活の基盤である仕事というもの以外にキチンと自分のものといえる何かが必要だと感じたそうです。

 その後、木彫り・面作り・水墨画と様々なものに挑戦しました。
その中でたどり着いたのが「油絵」。
今では主に100号サイズの大きな油絵を描き、東京の展示会にも出展するようになりました。
岩島さんの油絵といえば「麦」の絵。
筆を取った 年近く前よりずっと麦20を描き続けています。
主に描くのは小麦ではなく、麦飯として食されることの多い大麦です。
岩島さんにとって大麦は戦中・戦後の食糧難の時期に水田の少ない遠山郷において自らを生かしてくれた食べ物でした。
岩島さんにとって麦は、喜びも苦しさも象徴する特別な食べ物です。
また麦は秋蒔きで冬を越します。冬には麦踏みをし、踏みつければ踏みつけるほどよく育つとも言われます。
冬の寒さに耐え、踏みつけられても、夏にはまっすぐに立ち上がり実を実らせる。
岩島さんの麦の絵には、「強く生きる」そんなメッセージが込められています。

 岩島さんにとって芸術は、自らの考えで自由に自分を表現することだそうです。
仕事や地域の活動など生きていれば、沢山のやらなければならないこと、役目があります。
そのような中で自分を表現できる場、楽しめる場をつくること。そのことが本当の意味で豊かに生きることなのかもしれません。「前向きに挑戦すること」。皆さんは出来ていますか?

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