思わず見たくなるその思い ~体育「跳び箱」の授業から~
投稿日:2025年1月27日 投稿者:
体育の授業では「跳び箱」を行っています。上手く跳び越えるためのポイントを確認し、それぞれ自分の願う高さや技で跳び箱に向かっていきます。何度も何度も、休むことなく跳び箱に向かうその姿に、和田小の子どもたちの力を思いながら・・・ふと見ると、跳び箱を跳び越えた後、どの子も必ず、跳び箱横に設置されているタブレット画面を確認するのです。跳び越えるその場面を撮影しているのだろう事はわかるのですが、撮影者もいない、その場に設置してあるだけのタブレット。子どもたちは画面をしばらく見るだけで、何か再生ボタンを押している感じもありません。はてはて??と思いながら、子どもの覗くタブレットを見てみると、何と数秒前に自分が跳び越えた様子がそこで自動再生されているのです。「タイムシフトカメラ」を使うと、そのようなことが出来るらしいのです。そのすごさ、有効さを思いながら、子どもたちの様子を見ていると、子どもたちがその画像を見る見方に、ある特徴があるなと気づかされました。それは、自分が上手く跳べた時の見方と、跳べなかった時の見方では、明らかに違いがあるという事です。上手く跳べなかった時も、確認はするのですが、何かさっと流し見る感じなのが、上手くいったときは、一刻も早くその映像を見たいと、急いでタブレット前に走り寄り、見つめる眼差しも強いというか、真剣さが伝わるというか・・・上手くいったときの(からだの)感覚は、大きな喜びです。それを一刻も早く見てみたいという気持ちも頷けます。そして体のしっくりくる感じと映像とを重ね合わせ、その確かさを確認する。子どもたちが、上手になる道筋の一つを示してくれたと思いました。
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