「曲決めの時から、和田小の子どもたちは、“観ている人が楽しんでもらうためには”という視点で考えている人が多いのに驚きました」・・・音楽会の振り返りで、音楽主担当の先生からそんな話がありました。音楽会へ向かう思いを書いた、その記述にも「観ている人に楽しんでもらいたい」という言葉が目についたというのです。そこに、これまでの経験とは少し違った感覚を抱いたとのこと。『私たちの音楽で観ている人を、地域の人たちを明るく、元気に出来る』そんな感覚が子どもたちにあるのではないかと考えさせられたと同時に、それは確かな『ふるさと愛』であると思いました。

大勢の方々にご来校いただき、音楽会を開催することが出来ました。子どもたちの歌声から、演奏する姿から、存分に、今この時を楽しんでいることが伺えました。発表を終え、降壇する子どもたちの表情は、柔らかで、どこか誇らしげにも見え・・・『音楽を嫌いになってほしくない』・・・指導において、大切にしてきたことだと伺いました。

2部では、飯田女子高等学校の、邦楽クラブ、ギター・マンドリンクラブ、吹奏楽クラブの方々に発表していただきました。高校生の圧倒的な迫力ある音に、その歌に、そして一つ一つの所作に、子どもたちの目は釘付けでした。音楽の素晴らしさを味わえた一日となりました。