この支え・思いの中で ~1学期終業式~
投稿日:2025年7月18日 投稿者:
1学期後半、夏休みが見えてきた、そんなある日、「見守り隊Kさんの交通安全の服がかなり古くなっているので、出来たら新しいものを・・・」地域の方からこのような声が届きました。「ああ、それは申し訳なかったなあ」と、思いが至らなかった自身を振り返りながら、新しい『子ども安全パトロール隊』の服をKさんにお持ちしました。
「ああ、先生ありがとうねえ。ありがとうねえ。古くなっちゃってねえ・・・」そう感謝の言葉を口にされながら、満面の笑みで、私の差し出した黄色際立つ新しい服を、両手で大事そうに大事そうに受け取られるKさん。「いえいえ、こちらこそ」と恐縮ばかりが膨らみます。これまで着ておられた服を改めてよく見ると、黄色は全体的に色あせ、くすみ、使い込まれたであろうことがよくわかります。雨の日も風の日も立ち続けていただいた日々、時間を感じるその服・・・聞くと「6年くらい前かな、子どもの交通事故のニュースが多くあって、心配になっちゃってね・・・」見守りが始まった頃の思いを伺いました。この服に、そして、この思いに、子どもたちは何を思うのだろうか・・・子どもたちに返していきたい事。
また、ある日のこと・・・「コンコンコンコンコン」「ギーコギーコ」「カンカンカン」用務員室前から響く、木材を加工する音・・・用務員の先生に、何をされているのかと、伺うと『百葉箱』の修繕だったのです。確かにこれまで自分の赴任した学校を振り返ってみても、傷みが激しい百葉箱は多かったように思います。なかなかそこまで手が行き届かない現状を思いつつ、雨にさらされ、木材故の劣化は激しく、木が朽ちているところや、壊れているところも多く目にしてきたかなと思います。
百葉箱は、風通しを良くするために、側面が、鎧戸(よろいど)の作りになっています。用務員のY先生は、その鎧板一枚一枚をはずし、修繕したり交換したりしながら、再び組み直す作業をしてくださいました。また、表面の塗装もしっかりと塗り直し、真っ白に・・・『白』際立つ百葉箱がわたしたちのグランドに設置される、これからを思いながら・・・
1学期73日の終了です。保護者の皆様、地域の皆様はじめ、本当に多くの皆様に支えられ、お力をいただきながらの日々であったこと、子どもたちと共にふり返る節目ともなります。
先日、本校の授業研究会において、授業の参観をされた指導者の先生より、「学ぶ意欲ある子どもたちですね」こんなお言葉をいただきました。また、先日実施された、3・4年生の社会見学(お店見学)時に、店員さんが「こんなにいろいろなことを聞いてくる小学生は初めてです」と驚きを持って言われたというのです。子どもたちの確かな力を思いながら、更に歩みを進めていけるであろう2学期を思い描いています。1学期、ありがとうございました。
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