復活を待ち望んで 「お帰り中橋」
投稿日:2025年5月20日 投稿者:
お帰りなさい、中橋。
令和7年4月6日に開通式がおこなわれました。
五年前の豪雨で真ん中から折れてしまった中橋(なかばし)。この橋は、この辺に住む人々にとって生活していくうえでとても重要な橋であり、たくさんの思い出が詰まっていました。
待ち合わせはいつでも中橋。橋のあっち側、こっち側でなんて言わなくても行けば会える。わかりやすい。
渓流釣りの解禁日、早朝まだ暗いうちから中橋下で渓流釣り。薄暗くなってきてあたりを見てみると、驚くほどの数の釣りをする人々。その様子を中橋上から眺めるたくさんの人たち。泳いでいる魚の数より多いんじゃないかと思われた集まった人々。
春。中橋から見る満開の桜並木と鯉のぼり。振り返っても桜並木。堤防で焼肉を楽しむ姿がちらほら。
新緑の季節。中橋から見渡す、雨が降って霞む山並み。ため息が出るほど美しい。
夏。夜になったら中橋へ行けばカブトムシが必ず採れた。ミヤマクワガタも。わざわざ山の中に入らなくても、朝方じゃなくても中橋に行けば雨の日以外捕獲率100%。
御射山祭り。中橋の上に寝転んで花火見物。花火は寝転んで観ると最高なんだと中橋が教えてくれた。
秋。中橋からあっちの山とこっちの山の紅葉を見比べてみる。広葉樹の多いあっちの山(西の方)に軍配が上がる。
冬。山々に雪が降り積もる頃、中橋から見る雪景色。美しい。心が洗われるよう。なんていいところに住んでいるのだろうと改めて感じさせてくれた。
あっちの飲食店からこっちの飲食店へ、はしご酒。中橋から落ちないようにが合言葉。
子どもが高熱で、母親が自分の子を川の向こうにある病院までおんぶして中橋を走った。車に乗せていくより早いから。
思い返せばいくらでも出てくる思い出やエピソード。
新しくなった中橋とともに、これから新たにたくさんの思い出やエピソードが生まれていくことでしょう。
私たちの中橋、これからも、どうぞよろしくお願いします。
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